区分所有法の規定区分所有法は、65条から70条までに団地に関する規定を置いています。 昨今、団地形式の分譲マンションにおいて様々な問題意識があるようですので、少し触れることとします。 団地認定 65条には、「一団地内に数…
管理組合は解散できるのでしょうか
ブログをはじめて5年が経過します 私がブログを発信して丸5年となります。すでに120くらいのブログを発信しています。テーマを探すのが大変となっているのですが、今回は多くの方が考えたことのないようなテーマについて述べてみま…
敷地の分離処分禁止規定についてーその解除ー
分離処分の禁止について なじみのない規定かと思いますが、今やマンションは600万戸を超えて都市部ではかなりのマンションが建っています。そうすると道路用地として計画されている部分がマンションの敷地にかかってくるとその部…
滞納管理費の遅延損害金について
現状について 管理規約では管理費等を期日までに支払わなかった区分所有者に対して遅延侵害金として年14.6%の損害金を加算して請求することが出来ると規定されていることが一般的になっています。この率は住宅ローンの遅滞の場合の…
平成27年9月18日最高裁判所第二小法廷判決について 不当利得返還請求事件
事案について 判例集などによって私なりに想像しているところもありますが、こんなことだと思います。 事件になったマンションは複合用途のマンションで店舗部分については看板を外壁に取りつけることを容認していて実際にも看板が取り…
理事会で理事長を解任できる
平成29年12月の最高裁判決 理事会で理事長を解任できるとした最高裁判決が出ました。昨年末にマンション管理新聞から電話取材を受けまして判決についてコメントを求められました。 私のコメントは最高裁の判決に賛成ですというもの…
管理者について
管理者とは 区分所有法25条に管理者の選任に関する規定があります。そして26条1項には管理者は集会の決議、規約で定められている事項を実行する権限があり、26条2項には管理者はその職務に関し区分所有者を代理するとあります。…
会計担当理事による着服横領被害に遭った管理組合が当時の理事長らに賠償を求めた事件について
事案の概要 某マンション管理組合は、問題発覚まで自主管理であったのですが、会計担当理事によって、組合の預金をおよそ9年間約200回にわたり着服横領され、その金額は5000万円になったとして、その当時の組合役員であった理…
管理者解任請求事件で高裁判決が出ました
私が担当しています管理者解任請求訴訟で大阪高等裁判所の判決が出ました 見事なまでの一審判決の踏襲で控訴棄却つまり解任は理由がないというものでした。 グチになりますが、読んでください。 裁判所は結論を考えるところです。請求…
管理者についてーもう一度ー
管理者とは何でしょう 昨年12月に同様のブログをアップしていますが、管理者について気になったものですから再度触れておきます。 区分所有建物の管理について、区分所有法3条は管理のために管理者を置くことを認め、同法25条…