理事長の権限 管理規約には理事長は管理組合を代表するとか、理事長は区分所有法の管理者とするとかと定められています。 このことから理事長の権限が最初から具体的に定まっていると思う方が非常に多いと思います。 時折暴走する理事…
役員報酬についてー一つの観点からー
役員報酬について 管理組合の役員のなりて不足が深刻化しています。そんな中で役員を引き受けた人のために定額の報酬を支払う組合が増えています。一般的には輪番制によって誰れもが担当することとなる役員だから報酬を支払うという発想…
マンションの管理は誰がするのですか?
基本的なことから 何回も言っていますが、区分所有法には管理会社のことはどの条項にもありません。区分所有法は、区分所有建物の管理を中心とした法律です。 元々は、区分所有者がマンションの管理をすることが前提としてその管理のル…
理事会で理事長を解任できる
平成29年12月の最高裁判決 理事会で理事長を解任できるとした最高裁判決が出ました。昨年末にマンション管理新聞から電話取材を受けまして判決についてコメントを求められました。 私のコメントは最高裁の判決に賛成ですというもの…
管理者について
管理者とは 区分所有法25条に管理者の選任に関する規定があります。そして26条1項には管理者は集会の決議、規約で定められている事項を実行する権限があり、26条2項には管理者はその職務に関し区分所有者を代理するとあります。…
会計担当理事による着服横領被害に遭った管理組合が当時の理事長らに賠償を求めた事件について
事案の概要 某マンション管理組合は、問題発覚まで自主管理であったのですが、会計担当理事によって、組合の預金をおよそ9年間約200回にわたり着服横領され、その金額は5000万円になったとして、その当時の組合役員であった理…
管理会社と管理組合の利益相反行為(弁護士の立場から)
利益相反行為とは 利益相反行為という言葉は聞いたことがあると思います。私たち弁護士は日常の業務の中で気を付けている事柄です。例えば相談を受けている相手方から依頼を受けるとか、遺言執行者になっている弁護士が相続人の一人から…
監事が印鑑を押さない時 どうしますか
監事の職務 監事は管理規約において規定されている管理組合の役員の一つです。監事の職務は、管理組合の業務の執行及び財産の状況を監査し管理組合の総会に報告する職務があります。 管理組合法人の場合は区分所有法上監事を置かな…
理事長の権限と総会承認 マンションと契約する者の注意点
管理組合との契約 管理組合と契約する会社や専門家は多いと思います。私たち弁護士もそのひとりです。設計事務所がコンサルで仕事をしたのにその費用請求に関して争いとなり裁判になりましたが、管理組合は支払わなくとも良いと言う判決…
不在区分所有者に対する協力金負担を定める管理規約について
不在区分所有者に協力金を課することになる背景について よくあるのは管理組合の役員にならないとか組合活動に参加しないことに対して、役員を実際にしている区分所有者から不公平感が高まってくることにあります。不在になる理由は様…