マンションの中高年化について

人間に例えると

人の一生は新生児から幼少期 青年期 壮年期 高年期 老年期というように80年位をかけてやがて死を迎えます。体と脳の衰えに伴って体の機能は低下していきます。若いときは普通のことでも年がいくと普通にできないことが増えてきます。
マンションの寿命を80年と想定している人は余りいないと思います。マンションにもその時期時期というものがあると思います。
築10年くらいは青年期でしょう。建物も健在で居住者も働き盛りで子育て家族も多くいることとなります。
築20年くらいは壮年期となり建物は少し傷んできて設備関係は陳腐化してきます。
築30年となると高年期となり建物も居住者も疲れてくるころとなります。
築30年を超えてきますと居住者の中でマンションへの様々な考え方が出てきます。つまり建て替えとか売却とか住み続けるとかです。

私の問題意識

区分所有法や管理規約はすべてのマンションに対して同じように規定されています。区分所有法はマンションの建物や敷地を管理するものだとされていますし、私も何度となく説明しています。
しかし、よく考えてみると区分所有者という人間が中心にいることが前提の話なのです。この人間がマンションの築年数に沿って変化しているのです。青年期の人たちが多い時のルールを高年齢期の居住者が多くなった時に使うことに何か違和感を覚えるのです。
例えば役員のなり手不足の問題がありますし、高齢化による独居者の問題(空き家とかゴミ屋敷化)こうした問題は今の法律や管理規約では十分な対応が難しくなっています。
築年数に対応できるような規約をまず考えてはどうかなと思います。

以上 今思っていることを発信しました。