管理会社の元フロントマンが管理組合のお金を横領した報道を受けて思うこと

1 管理組合の犯罪として更新した直後のニュースでした。大阪の管理会社のフロントマンが担当する管理組合のお金を3年ほどの間に複数回に亘って勝手に銀行から出金して遊興費に使ったと言う内容でした。
2 その手口については詳細な報告は無いようですし、管理組合におけるお金の管理の仕方についても報告は無いようです。刑事問題になることは間違いのないことですが、マンション管理の観点から見て行く事が大切です。今回のケースでは会社が損害を賠償してくれるようですので、組合の損失は回復されます。大事なのは何故その事件が起きたのかです。
3 一般論ですが、こうした不祥事の背景には、管理会社の問題と管理組合の問題があるように思います。管理組合のフロントマンはその個人が一つの商店か出張所の代表のような存在だと私はかねてから思っています。どういうことかと言うと個人個人のスキルが異なっていて会社は同じでもサービス内容が微妙に異なると言う事です。もちろん必要最小限のサービス提供においては個人差は無いでしょう。これは単純に物を売る業種では無いことからくることだと思います。サービスの質の向上を図るためにはフロントマンに対する研修が必要です。お金を着服するのはサービスの提供をしていないことになります。管理組合の問題は管理会社に任せっきりではいけないという事でしょうね。
4 今一度各マンションでお金の管理について話し合ってみてはどうでしょう。
                                                          以上