外壁タイル張りのトータルフレックス工法の説明を聞きました

1 竹中工務店とコニシが共同開発したという外壁タイル張り工法のことです。コニシと言えば木工ボンドでお馴染みですね。私の家にもあります。コニシとは何の関係もありませんが、大阪の会社ですわ。
2 どんなんかと言いますと、従来のモルタル工法つまりコンクリートの下地調整のためにモルタルを塗って、その上にタイルを張るための張り付けモルタルを塗りタイルを押しつける工法と比較すると、モルタルの代わりにレベルワンという下地調整剤を塗布し、その上から接着剤でタイルを張り付けると言うものです(私の理解が正しいかは保証の限りではありませんが、モルタルを使わないということです)。この工法によるとタイル剥離が従来の工法に比べて減少すると言います。そして工期も短縮できるということです。
3 外壁タイルの剥離問題は近年増加傾向にあると思います。私もこの数年の間に3件の事件や相談を受けました。タイルはいつかは剥離・剥落するものですが、その時期を遅らせる事が重要課題になっています。LC評価ではタイルの剥離が築5年で3%くらいであれば経年劣化と評価されて施工不良では無いとされています。工法が改良されればこのLC評価の数字も変化するかも知れません。そうするとマンションの大規模改修工事の12年サイクル(誰が決めたのか良く知らないのですが)も見直すことになるのかなとも思っています。
4 タイル張りのマンションを販売する事業者、施工業者さらには設計監理者は剥離しにくい施工や工法をしてもらいたいと思います。