こんなこと経験しましたか?区分所有者の困った行動

今回は困った区分所有者をテーマにしました

困った区分所有者はどのマンションにもいるものですが、その内容が幼稚になっています。どこに原因があるのかについては触れませんが幾つかの例をあげてみたいと思います。

具体例

1、大規模修繕工事に伴って玄関ドアの交換をすることになった時に「おれとこのドアは交換しなくていい」と言って拒否する人がいます。その理由は自分の部屋の玄関ドアを勝手に触るなと言う事とかプライバシーに関わる事とか、そもそも工事に反対であるとかいろいろあります。私は、管理組合からこういった人がいるのでどうしたらよいでしょうかと言う相談を受けた時に確認することがあります。その居住者は以前に管理組合ともめたことがありますか?マンション内で他の居住者ともめたことがありますかと言う事です。これは居住者間の軋轢が原因になっていることが案外あると言うことです。
ドアの交換を拒否する人に対しては、裁判所に対して拒否をしないことを求める仮処分の申請も可能でしょうが、ドア交換の前にあなただけが残った場合、将来交換が必要になればあなたが交換費用の全額を負担することになることを明確に伝えることとして工事を実施することを勧めています。すると、工事が進むうちにもう一度業者から交換を促すと案外応じてくることもあります。要するに意地になっているのだと思います。

2、管理費や駐車場使用料金について、管理会社等の請求漏れがあったことで支払っていない区分所有者が、後日何カ月分もの請求を受けた時にこんなことを言う人がいます「請求しなかった方の責任はどうするのか。こっちも損害を受けているから賠償しろ」。
良く言いますね。これはですね、食堂でランチを食べて店を出たところで呼び止められて代金を払ってくださいと店の人から言われた時に、あなたの店員が請求しなかったから店を出ただけだ。請求しない方が悪いと言っているのと同じだと思います。これ以上はアホらしくて書けません。
こんな人には粛々と「あなたは支払うべきお金を支払っていないのですよ。早く支払ってください」と言うだけです。

3、自動車を駐車スペースでは無い敷地に駐車させることが目に余る区分所有者に対して駐車しないように住戸を訪問したところ、プライバシーの侵害だと逆切れする人もいます。俺が使って何がいけないのか。という論理でしょう。
こんな人はマンションの基本となるルールが分かっていない、分かろうとしない、と言う人でしょう。根気強く注意をするしかないfでしょうね。

対策はあるのか

残年ながらありません。
私の先輩で故先田政弘さんがよく言っていた言葉があります。「マンションの管理運営と言うのは日本の民主主義がどの程度進化しているのかに比例する。マンションの管理組合の運営が成長して理想的になるとすれば、日本の民主主義が成熟する時だろう」つまりはマンションの運営は民主主義の成熟度を映す鏡だと言うことです。
しかし、今回取り上げた事例は民主主義の前提として個々人が社会生活における当たり前の約束事を理解することができていないことによるものか、いや理解はしているが屁理屈で自分の有利になるように行動しているに過ぎないものかと思います。
マンションは社会の縮図のようなところもあると言うことではないでしょうか。
                                                         以上