防災倉庫の設置について思うこと

1 NPO臭改センターのマンションでの防災をテーマとしたセミナーが10月4日にあり参加してきました。講師の話を聞きながら、防災倉庫は共用部分やな、倉庫に入れて置く備品によっては共用部分に関係のない物もありそうやな。また委員会の立ち上げや、防災マニュアルの作成、ひいては居住者名簿の管理など、堅い話をすると、これって管理組合の仕事になるのかいな?です。
2 防災倉庫は災害時において マンションのライフラインの損傷の確認や復旧について即対応できるための機材などを用意しておくことになるので、本来の構造は倉庫という専有部分ですが規約で共用部分とすることに問題は無いと考えます。電気が来なくなることをを考える、ポータブル発電機や階段廊下などを照らすライトは必要でしょう。倉庫への出入りができることも考えないといけません。ドアが壊れたら何にもなりませんからね。
一方で建物内の倉庫ではなくて物置としての防災倉庫という商品も販売されているようですが、これはピロティ部分に置くことで良いでしょう。ドアが壊れるという可能性は少なくなるようですね。
3 マンションでの防災を考える時に、共用部分に関係する部分と居住者の安否に関することがありますが管理組合としてはどの辺までが管理の対象なのかを検討する必要があります。私見ですが、専有部分のことには原則として立ち入らないのが管理組合ですが、災害時には共用部分の被害を早期に確認する必要性があり、そのためには各専有部分内の状況を把握することも必要であると考えます。ですから、専有部分内の状況を居住者から情報提供を受ける必要があり、居住者への連絡をすることが管理組合の仕事と捉える事が出来ると考えます。そうした連絡マニュアルの作成は管理組合の仕事となります。
4 災害後の復旧までの間の食料品の備蓄については基本は個々の問題でしょうが、管理組合として備えて置くべきかどうかはそれぞれの管理組合で検討されれば良いと思います。
5 災害時には管理会社を全面的に頼ることはできません。ですから災害時の対応手順をマニュアル化しておくことは重要です。非常時には協議をしたり考える時間はありません。反射的に行動することができるようにしておきましょう。
地震、津波、大雨などの災害対策が急務となっている状況から各マンションでの検討課題となっています。