悪質なコンサルとは何か

コンサルとは

さて 今回のテーマは毎日新聞の続マンション漂流で取り上げられていましたので私もちょっと言わせてもらおうということです。
マンションのコンサルと言えば大規模改修工事を実施する際に、管理組合が外部の専門家に改修工事の内容、費用、業者選定などについて相談に乗ってもらい専門職として設計や監理をもしてもらうことを依頼する団体。会社などのことを言います。
現在、私が顧問をしています大阪のNPO法人集合住宅改善センターもコンサルとして大規模改修工事のコンサル業務をしています。コンサルに依頼する管理組合は大規模改修工事に不案内のところ、あるいは管理組合の組合員の中に工事関係の人がいてあからさまに工事を受注することが憚られる場合に第三者のコンサルを入れることも考えられます。
コンサルの基本は管理組合の利益を考えることです。ところが、コンサルが近時問題を起こしていることが明らかになっています。

何が起こっているのでしょうか

普通に考えて物の順番は、管理組合がコンサルに依頼してコンサルが改修工事にあたり建物診断をして改修工事の内容を決めて工事の設計仕様を決定し業者を公募する。業者が公募に応じて工事見積もりを作成してコンサルがその中から数社を選定し、組合でプレゼンしてもらい一社を選定するということになります。こうすることで公正さが担保されます。
この流れの中で ⓵業者の公募の段階でオカシナことをするコンサルがあるということです。つまりコンサルとなんらかの形でつながっている業者を用意することがあるようです。すると他の業者は既に情報を得ていまして応募したものの辞退するようです。そうすると残ったのはコンサルと関係のある業者が残るのであとは・・・・です。⓶流れと逆行して業者がコンサルを連れてくるケースも中にはあるようですが、これは業者選定は決まっているようなものです。
これらは、客観的に公平性が担保されていない流れになっていますね。そして毎日新聞によると業者にリベートを要求するコンサルがいると伝えています。
結果的に管理組合の利益を考えているとは思えないことになります。

ただ、厄介なことにしっかりした優秀な業者を選定するための手段として以上のやり方をつくることもあるのです。
管理組合とすれば、私が述べたことを一つの情報として知っておくということが大事だとおもいます。

最後はそのコンサルと信頼関係を築けるかということです。信頼できるか否かを判断するのはその人の総合力だと思います。
以上