マンションでの餅つき大会

餅つき大会

 餅つき大会は、マンションでのコミュニティ形成のツールの一つとして古典的なものです。
 居住者が道具を持ち寄って、ついた餅は奥さんたちがアンコやきな粉をつけて食べられるように小さく丸めて、集まった人たちが食べて、そして飲んで、コミュニティの場が広がっていきます。

 さて、この間NHKの朝のニュースで、餅つき業者(出張)の話題が出ていました。その業者の出張先がマンションだったのです。
 ニュースでは、マンション管理組合の行事として餅つき業者に依頼をして、餅つき大会を開いたようです。業者は2時間前に来て、会場の設営をして、開始時刻を待ちます。
 大会は盛況のうちに終わりました。

この費用はどうなるのでしょうか

  管理組合が餅つき大会を外注して実施したのですから、業者には費用を支払うこととなります。
 管理費からの支出になると思いますが、支出は可能であったのかを考えてみます。
 ニュースで流れた管理組合の管理規約ではコミュニティ形成のため、費用支出を認める条項があると思いますので、相応の費用であれば問題はないでしょう。
 ただ、コミュニティ形成の費用支出を認めていない規約でしたら少し問題です。
 この辺のことをしっかりと見ていく必要があると思います。

 ニュースでは、管理組合さんは餅つき大会を来年も続ける雰囲気でした。
 参加者からは「来年もやって下さい」との声があがっているとのことでした。

 

組合活動の担い手は

「来年もやって下さい」という参加者の気持ちは分からないでもありませんが、本来は「来年もやりましょう」がより好ましい反応だと思います。
 つまり、「皆なで来年もやりましょう」なのです。
 「来年もやって下さい」は、今年の理事に来年のことをお願いしているようです。誰がやって、誰がやってもらう(参加する)のかというように役割が分かれているようになります。
 そうではなくて、誰もがやって、誰もが参加するという一体感が必要ではないかと思うのです。
 今年はあの人が理事だけど、来年は私が理事だという関係ができれば良いなと思います。
では今年2018年もよろしくお願いします・